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ゼロからの老人ホームの選び方

ゼロからの老人ホームの選び方

はじめまして、サービス付き高齢者向け住宅の管理者をしているPinaと申します。親の介護を機に、介護業界へ転職しました。老人ホームを正しく理解していただくこと、そして入居予定者に最も適した施設の選び方を中心にご紹介します。

私が介護業界へ転職したきっかけ

私は現在、サービス付き高齢者向け住宅(略称:サ高住)の管理者をしています。私自身、自分が親の介護のために、乗りに乗っていた仕事を辞めるなんて思いもよりませんでした。なぜそれまでの仕事を辞めて、介護業界に転職したかというと、今思えば浅はかではありますが、介護業界に入れば、親の介護をしながら仕事を続けられるのではないかと思ったからです。実際は、介護業界でなくても、仕事を続けられますのでご安心を。

ただ、誰もが介護離職の危機に陥る可能性はあります。家族が元気なうちから、介護の支えとなっている「老人ホーム」を正しく理解し、そのときが来たら、そのかたに合った老人ホーム選びをしていただきたいと思っています。

そもそも老人ホームには誰が入れるの?

名前に「老人」とついている通り、主に65歳以上の高齢者が入居しています。ただし、私の勤務している施設では、63歳の男性も入居していますし、なかには60歳以上を対象としている老人ホームもあります。先日は、58歳のかたからの相談もありました。そのかたは要介護状態でしたので、施設での介護を求めていました。

施設によって、目的や介護サービスの提供方法など、種類や内容が異なりますので詳しく理解する必要があります。

老人ホームの種類と入居条件

ひと口に老人ホームといってもさまざまな種類があります。まずは最低限知っておいた方がよいと思う施設をご紹介します。

特別養護老人ホーム(略称:特養)

最も介護が必要な人が対象となります。(要介護3以上)
新設以外では入居待ちが発生するのが普通ですので、ある程度入居まで時間がかかります。重度の高齢者は24時間の介護や、状況によっては看護も必要となるので、公的施設である特養は非常に人気があります。料金も所得によって異なりますが、高くても月額15万円程度とされています。

介護付き有料老人ホーム

より介護が必要な高齢者が対象となる施設です。特養とは違い、要介護1から入居できるところもありますが、施設のスタイルに入居者が合うかどうかを見極める必要があります。例えば、介護が必須だけれども積極的に外出したいとか、できるだけ自由な生活を送りたいという場合にはよいかもしれません。

料金は、安いところでは月額10万円前後から、高額になると30万円以上かかる施設もあります。

住宅型有料老人ホーム

まだまだ元気な自立のかたから、要支援・要介護のかたまで幅広く入居することが可能です。住宅型とあるように、在宅の延長線上にあるという考え方になりますので、介護が必要になった場合には、在宅介護サービスである訪問介護や通所介護などを利用することになります。

例えば、現在は独居のかたが、このまま自宅に1人でいるより、集団生活の方が安心するという理由で住宅型に入居されるケースがあります。最近では高級ホテルのようなところもあるので、シェアハウス感覚で、充実した毎日を送りたいかたにおすすめです。

サービス付き高齢者向け住宅

住宅型有料老人ホームに近い施設ですが、60歳以上が対象で、自立から軽介護度のかたに適しています。こちらの施設は、私たちが一般に住宅を借りるときと同じ賃貸借契約となります。完全な介護は必要ないものの、バリアフリー構造での暮らしや、介護に関する困りごとが発生した際に、すぐに常駐の専門家に相談したいというかたに向いています。

サービス付き高齢者向け住宅に関しては、本当にさまざまなタイプがありますので、事前にその施設の特徴を確認してください。私のところは、非常にお元気なかたが多く、日中帯は車でショッピングに行くかたや、部屋でインターネットをしたり、入居者同士でものづくりを楽しんだりと、自宅にいるときと変わらない生活を送られているかたが多いです。

なお施設によっては、本来の目的とは少し異なり、特養のように要介護度が高いかたのみを受け入れているところもあるようです。

意外と見落としがちな点

ここまで老人ホームの種類についてご説明しましたが、老人ホームを決める際には以下の点をチェックしてください。

入居費用が格段に安い

建物の設備・質の問題もあると思いますが、入居費用(家賃や共益費、食費などの生活費)が相場より格段に安いところは、何かのカラクリがあることが多いです。例えば、職員の人数が少なかったり、入居者をひとつの部屋に集め、テレビを観させっぱなしにしておいたり、介護報酬を得るために「入居条件として、必ず介護サービスを利用してください」などの注文をつけたりします。

職員がしっかり挨拶をしているか

介護に追われる職員が忙しいのは分かりますが、すれ違った際に何も挨拶がない施設は要注意です。実際、そのような施設は少なからずあります。職員への教育が行き届いていない施設は、入居者に対してもきちんと介護サービスが行き届かない可能性があります。

認知症の受け入れ状況

認知症ケアは非常に難しいといわれています。入居後に認知症と診断された場合、そこでずっと面倒をみてくれるかは確認ポイントです。私の所では、認知症による徘徊がある場合、そのかたの安全を第一に考えて提携している介護付き老人ホームへの転居を提案しています。認知症になった際の対応方針は、事前に確認しておきましょう。

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まとめ

老人ホームといっても、さまざまなタイプがあります。今回ご説明した老人ホームの種類を知ってくおことで、いざというときにも慌てずに済むのではないかと思います。老人ホームの内容を正しく理解して、入居後も本人らしい生活が送れる場を見つけていただけたら幸いです。