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認知症介護は怖くない

認知症と向き合う4つのポイントと心構え

認知症と向き合う4つのポイントと心構え

「どうして言うことを聞いてくれないんだろう…。」認知症の人を介護しているかたは、多かれ少なかれこんな思いを抱いていませんか?理不尽な思いをしたり、仕方ないと分かっていてもつい怒ってしまったり。認知症介護で大変な思いをしているかたに、ストレスを溜めない、認知症介護の向き合い方についてご紹介します。

認知症って何?

認知症はおおまかに分けて2種類があります。

  1. アルツハイマー型認知症
    認知症患者のなかで最も多いとされているのがアルツハイマー型認知症です。脳の神経細胞が徐々に減少してしまい、脳が萎縮して起こります。
  2. 脳血管性認知症
    脳梗塞・脳卒中など、脳で起こる病気により、血管が縮小したり詰まったりすることで起きる認知症をいいます。脳の活動が一時的に阻害されることによって起こる後遺症のようなものです。

この2つが主な認知症の原因となっています。現在の治療薬では特効薬はなく、症状の進行を抑える程度の薬しかないので、早く効果的な治療薬ができることを期待しています。

認知症とそうじゃない人の違いは?

認知症と認知症ではない人の、簡単な違いを説明します。

例えば、あなたが「昨日の夕食は何を食べましたか?」と聞かれたとします。ここで何を食べたか思い出せないとしても、さほど問題はありません。問題なのは昨日の夕食を食べたことを忘れている場合です。「何を食べた」ではなく、「夕食を食べたこと」自体の記憶がない場合は、認知症の症状を疑っていいでしょう。

認知症は初期症状を見逃さないで、早めに対策をすれば、進行を緩やかにしてくれます。それでも症状が現れてしまった場合、家族からすれば本当につらいですね。また、家族以上に本人もつらいことでしょう。お互いがつらさを和らげ、ストレスを溜め込まないようにするには、どういった点を注意して介護すればいいのでしょうか。

認知症介護4つのポイント

1.否定をしない

認知症のかたそれぞれに自分の世界があります。私たちがそれぞれの考え方、物の見方があるのと同じです。食事を食べたのにも関わらず「食事はまだ?」と聞いてくるとします。あなたは何と答えるでしょうか。「食事はさっき食べたでしょ!?」「何でさっき食べたのに忘れちゃうの!」となっていませんか?

確かに食べたことは事実であり、間違いではないのですが、本人にとっては「食べていないこと」が事実になっています。「食べていないのに、何で食べたって言うの?」と不安を覚え、それが積み重なると症状がさらに進行してしまう場合があります。まずは否定をせず、受け止めることから始めましょう。

2.声のボリュームを工夫しよう

何気なく話している言葉でも、声のボリュームで印象は変わります。大きい声で話すと、内容はともかく怒っているように聞こえ、逆に小さいと不安がっているのではと思います。認知症のかたは、そういう変化に対してとても敏感です。その人にあったボリュームを考えなくてはいけません。また、イントネーションも大事で、語尾が上がる、下がるという微妙な変化も察知します。話をするときには一定のボリュームと、高すぎないイントネーションに気をつけましょう。

3.スキンシップを図る

ここでいうスキンシップは、本当に些細なことです。相手のかたに手を添えてみたり、手を握りながら話をしたりすることです。人は何かに触れているときは安心します。まして、温かいとなおさら安心しやすいです。ひと言話すときにも、手を添えてあげることで本人が安心し、症状も穏やかになるかもしれません。

4.目線を合わせる

話しをするとき、皆さんどこに視線を合わせますか?目と目を合わせるのは、照れくさくて恥ずかしいかもしれませんが、自分の家族となったらどうでしょう。目と目を合わせて話すことは、相手に安心感を与えます。じっと見つめるのではなく、相槌を打ちながら、ときおりは目線を外し、相手に「この人は大丈夫」と思ってもらえるようにしましょう。

認知症介護に必要な考え方

1.無理はしない

「家族が認知症になったから自分が面倒を見ないといけない。」

これは素晴らしい考え方であって、誰も否定することはできません。それを言う覚悟も立派です。しかし、「全部自分が面倒を見る」とは思わないでください。無理をしながら介護すると、どこかでつまずいてしまいますし、ストレスも溜まっていく一方です。無理なく心に余裕を持たせることが、介護をするうえで長続きする秘訣です。

2.ストレスを定期的に発散する

ストレスが溜まるのは精神的、肉体的につらいですよね。ましてや介護となると、自分の時間を削ったり、相手に合わせたりすることが多くなるので、なおさらストレスが溜まります。そこで、介護にかかりきりになるのではなく、自分の趣味の時間に費やしたり、運動したりと、定期的にストレスを発散させる方法をみつけましょう。また、買い物など自分にご褒美をあげてもいいです。がんばっている自分を褒めてあげることも大事ですよ。

3.ときにはウソも大事

基本的にウソはつきたくないですよね?真面目な人ほど、誠実に素直に介護していると思います。その考え方も大事ですが、ときにはウソをつくことも必要です。ここでのウソというのは、傷つけていいウソではありません。

例えば、本人が家にいるのに「家に帰りたい!」と話したとします。本来、家なのですから「ここが家だよ。」というのが本当のこと。しかし、認知症のかたは、ここが家ではないと思っています。これを正直に受け答えしていると、ストレスが溜まりますよね。そこで、「分かった。じゃあ帰りましょう」と言って、数十分ドライブでもしてみてください。もしかしたら気分が逸れて落ち着く場合もあります。この“ちょっとしたウソ”も、結果的に認知症のかたを安心させる要因になるのです。

4.仕事は辞めない

「介護をするから仕事を辞めないといけない」と思っているかたは、辞めない方がいいです。介護するのにもお金がかかります。仕事を辞めたことで経済的にも負担がかかりますし、介護者が仕事を通じて外部と接点を持つことで、気分が紛れたりストレスの発散にもなります。極力仕事は続けていくことをおすすめします。

困ったときは頼っていい

「どうやって介護すればいいのだろう。助けてほしい」と悩んでしまっては、介護する側もされる側もつらいだけです。どんどん福祉施設を活用していきましょう。認知症の診断があれば、介護度がついているはずです。デイサービス、ショートステイ、訪問介護。さまざまなサービスが利用できます。これらを活用して、無理のない介護をしていければ、お互い幸せに生活できるのではないでしょうか。