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何をしてもらえる?制限はある?

訪問介護の仕組みやメリットについて

訪問介護の仕組みやメリットについて

家族を介護しているかた、これから介護が始まるかた、介護職を目指しているかたに、訪問介護について、その具体的な内容や利用するメリットについて、具体的にご紹介します。

訪問介護とは?

訪問介護という言葉は聞いたことがあっても、一体何をしてもらえるのか、よくわからないかたも多いのではないでしょうか。訪問介護とは、介護福祉士(ケアワーカー)や訪問介護員(ホームヘルパー)が、利用者(要支援者・要介護者)の自宅に伺って、1対1で必要なケアを提供するサービスです。例外で2人介助もあります。

家政婦さんと同様に、頼めば何でもしてもらえると思われがちですが、訪問介護は介護保険法という法律のもとに成り立っているため、できることの制限があります。さらに、ケアプランで日時とサービス内容が決まっており、それ以外のことはできません。例外として、入浴ができない場合は清拭、といったように代替ケアが決まっていれば可能です。

訪問介護を利用開始するタイミングは?

訪問介護を頼むタイミングとしては、退院時や通院時に医師からすすめられる、ご近所や友人からのすすめ、自ら相談にする、など人によってさまざまです。

どうやったら訪問介護を受けられるの?

まずは介護度の認定が必要です。そのために、市区町村の介護保険課や地域包括支援センターに介護保険認定を申請します。申請用紙に氏名や住所などの必要事項を記入し、介護保険証とともに提出します。

そして、認定調査員と呼ばれる人が、自宅や病院に来て認定調査をします。日付、名前などを聞かれたり、手足の動きを見たりと状態を確認します。主治医がいる場合は主治医の意見書も必要です。それらの書類をもとに、要支援1~要介護5の段階で介護度が決定します(認定されない場合もあります)。調査から認定がおりるまでは約1カ月かかります。

認定を受けた介護度をもとに、担当のケアマネジャーが利用者にとって必要と判断するケアを、いつどのように提供するかというケアプランを作成します。

訪問介護で何をしてもらえるの?

訪問介護は、大きく分けて身体介護と生活援助があります。

身体介護は、入浴、トイレ(おむつ交換)、更衣、口腔ケア、服薬、一緒に買い物など利用者本人に直接関わる介助です。

生活援助は、掃除、洗濯、シーツ交換、買い物代行、調理などで、基本的に大掃除などを除く日常生活を送るうえでの最低限のケアです。そして、独居または同居家族が疾病などによりできないときに限り、利用者のためだけにケアを受けることができます。

どちらの場合も介護保険で要介護認定をうけ、「やらない」ではなく「できない」場合にケアマネジャーが必要と判断して、初めてケアを受けられます。なお、各市区町村によってケア内容や条件が異なりますのでご確認下さい。

訪問介護を頼むメリットは?

訪問介護を頼むメリットは色々ありますが、いくつか代表的なものを見ていきましょう。

同居している家族の負担が減る

利用者の自立度によって異なりますが、トイレ介助やおむつ交換、お風呂などを頼むことで、家族の身体的負担を軽減し、自分の時間ができることで精神的ゆとりができます。

独居の高齢者の安否確認ができる

どんなに元気に見える人でも、いつ転倒して起き上がれなくなるか、いつ持病の発作がおきるかわかりません。時間は限られてしまいますが、定期的にヘルパーが入ることで、早期発見や体調の変化に気づくことができます。

住み慣れた家で、利用者に合わせたサービスを提供できる

施設介護は、設備の面ではとてもいいですが、住み慣れた環境から一変するため、適応するまでに時間がかかる場合があります。住み慣れた家で介護できることで、今までの生活習慣を可能な限り維持することができます。

残存機能(できること)を維持できます。

例えば、調理の下ごしらえをすれば自分で料理ができたり、掃除機をかければモップかけはできたりする、などです。ほかにもケア時間以外は1人、あるいは家族と過ごせるため、自分でできることをすることが、残存機能維持につながります。

費用が安くすむ

貯蓄がたっぷりあったとしても、介護が必要な状態になったら、その先何年続くかは誰にもわかりません。施設に入る際の入居一時金や月額費用に比べたら、訪問介護を頼む方が安くすみます。

デメリットは?

ここまで訪問介護のメリットをご紹介してきましたが、逆にデメリットはあるのでしょうか?

してほしいケアをしてもらえないことも

先に述べたように、訪問介護は家政婦ではありませんので、ケアマネジャーが作成するケアプランにないことはできません。そして、ケアマネジャーは必要と思うケアしかケアプランに入れることはできません。

利用者本人の「最低限の生活を送るうえでのケア」なので、家族やペットのため、大掃除にあたるようなことはケアプランに入れられません。

プライベートな空間に他人が入る

もちろんケアに必要のない部屋などに入ることはありませんが、他人を自宅にあげることを嫌がる人もいます。事前にしっかりと意思確認をし、利用者のストレスを少しでも軽減することが大切です。

住宅改修が必要になる場合も

今でこそバリアフリー住宅は一般的になりましたが、現在介護を要するかたの家はバリアフリーに対応していないことが多いです。その場合、レンタルの手すりをつけたり、段差をなくしたり、洋式トイレに交換するなどの住宅改修が必要になる場合があります。

最後に

今回は訪問介護について簡単にご紹介しましたが、実際に使ってみないとわからないこともあると思います。介護保険では、訪問介護とデイサービスなどをあわせてうまく利用することで、利用者のQOL(生活の質)を保ったり向上させたりできます。また、利用者の家族の介護負担を軽減することにもつながります。まずは、担当の窓口や地域包括支援センターなどに困っていることや現状を伝え、どんなサービスを利用できるのか相談してみましょう。