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具体的なチェックポイントをご紹介

よい老人ホームの見分け方

よい老人ホームの見分け方

団塊の世代が75歳以上になる2025年を控え、介護業界もサービス確保に躍起になっています。とくに施設介護は、スタッフ不足のところも多くあり、苦慮しているようです。詐欺まがいの悪徳施設や、モラルを欠いたスタッフなど、日々報じられるニュースなどから施設入居に戸惑うかたも多いと思います。そこで、ここでは施設を選ぶの際のチェックポイントをご紹介します。

はじめに

まず、施設のホームページやパンフレットの閲覧、短時間での説明会のみで、施設のよい悪いはわかりません。必ず施設見学や、体験入所・ショートステイ利用などをして、これからご紹介するポイントをチェックしてみてください。そのうえで信頼が置ける施設であると思えたら、入所申し込みへのステップに進んで行きましょう。

なお、個々の施設で運営内容や設備、規模には差異がありますので、以下はあくまでも一般的なチェックポイントとなります。

施設の対応

相談業務など事務としてのあり方

入所問い合わせから、相談、契約、入所後のフォローや入所者の近況報告、施設活動(新聞など)のマメな郵送、行事のお誘い、退所時の引き継ぎ・フォロー、緩和ケア・グリーフケアの充実など。各場面で施設が直向きに努力してくれるかは重要なことです。認知症をはじめ心身の障害をもって暮らしていくかたが、安心して最期まで居られる“終の住処”を提供できるかの指標になってきます。

また、実際は医療依存度が高くなれば、退所しなくてはならないこともあり、“終の住処”ではないことの認識も必要です。そこで、居住可能な要件を施設側がわかりやすく説明してくれることも大事なポイントです。入居者の家族と頻繁にやり取りをすることになるのは、施設のケアマネジャーや相談員であり、法律や行政サービスに関する情報提供から、込み入った介護相談まで、丁寧に対応していることも判断基準となります。

感染症対策

インフルエンザ・ノロウイルス・疥癬、そのほか、風邪・腸炎などの部外者からの罹患防止策は万全か。C型肝炎などに罹患した入居者とほかの入居者の接点(お風呂、食器洗い、トイレなど)はどうなっているか。これらをはじめ、血液感染や飛沫・空気感染の対策をどのようにしているのか、現場スタッフに聞いてみましょう。スタッフ自身が感染症対策をできているか、マスクの着用、使い捨てゴミ手袋・エプロンの適宜使用しているかも、すぐにわかるポイントになります。高齢者は虚弱なため、感染症が発生すると、施設の閉鎖性からかえって蔓延して死亡者も出してしまうこともあるため、大切な対策です。

クレーム対応

まず、誠実さはあるか。そして原因追求がなされ、再発防止策が徹底しているか。迅速な対応か。とくに介護は、障害を得た人を見ている以上、ケガなどアクシデントがあれば、ほぼ100%施設の過失です。人の命を預かっている分、十二分にクレーム対応に真摯であるべきなのです。入居者の家族と施設がよく理解しあえていれば、クレームはそう起こらないものです。

鎮静抑制を極力しないか、ケアロックは適切か

認知症は見守りする人の力量で、入居者の心のおもむくまま、ある程度行動できるはずです。過度な薬での鎮静や、拘束帯での抑制は時代遅れです。仮に鎮静抑制していても、事前に家族との相談で、了承を得て行なっているかは重要なことです。

医務との連携、提携病院のよし悪し

介護と医療の円滑な関係性は重要です。医療知識のある介護職、介護知識のある看護職が手に手を取って、チームケアをよりよくできていてこその施設といえるでしょう。

非常時対応の徹底

たばこなどの火気管理、地震などの避難対応、被災時の避難訓練の充実はひとつの判断材料となるでしょう。また、防災や日当たりを意識して大きくとった窓から、入居者が離設する可能性はないかなど、設備の有効性と欠点も見ながら、施設の構造にも関心を持ちましょう。

防犯対策は万全か

個人情報の流失、不審者侵入防止。入居者の情報管理をしているパソコンは開きっぱなしではないか、業務日誌などを無造作に置いていないか。また、不審者に対するセキュリティや、面会禁止の人物の対応なども対策しているか確認しましょう。

スタッフと職場環境

スタッフが若い人ばかり

単純に、お年寄りの気持ちがわかる人が少ないことになります。また、大人の対応ができないことがあります。熱心さや敬いの心を持って仕事ができているか見てみましょう。

虐待の認識

悪質なスタッフはいないか。身体チェックもそうですが、入居者がいつも怯えている、謝っている、笑顔がない、スタッフを先生!と呼んでたら、乱暴な介護があるかもしれません。入居者に呼ばれてるのに無視したり、声かけしているだけで一向に対応しないのもネグレクトです。

スタッフの態度

挨拶、笑顔、接し方、言葉遣い、優しさ、誠実さの有無や度合いを見れば一目瞭然です。家族へ入居者の最近の様子を率先して詳しく教えてくれる職員。服装、身だしなみがしっかりしている。複数のお客様を同時に見ていても、流れ作業や粗雑な介護をしていないか、認知症とあしらうようなことをせず、真摯に対応しているか。いそがしい時間ほどスタッフの力量が出ます。それは同時に、施設の指導力や情熱の有無にも関わるので注目してみてください。我を忘れてただただ慌てている粗暴なスタッフはいませんか?

施設内の印象

清潔感があるか

トイレを確認すれば、だいたい施設の管理体制がわかります。排便臭など不潔な匂いが散漫してないかもチェックしましょう。いつでもきれいなら、よい施設です。

日当たりはよいか、よすぎないか

日中でも暗いのに節電している施設は実際にあります。また、動けない入居者の顔に、夏のギラギラした日差しが当たりっぱなしになっていることもあります。穏やかに明るい照明を使っているか、1日の流れも把握しましょう。

内装や、行き届いた飾りつけがされているか

壁などの色合いは落ち着いたものか、季節の飾りつけに配慮があるか、展示物が剥がれてみっともなくなっていないか。画鋲やハサミなど危険物の取り扱いに配慮があるか(そもそも画鋲は使わないはずですが…)。清掃会社のウォッシャー液を、少し目を離した隙に入居者が飲んでしまい死亡してしまった事故は有名な話です。

適切な音楽がかかっているか

スタッフ好みの、若い人しか聴かない曲ばかりかかってませんか?

安全に配慮された空間か

トイレ・お風呂・居室・食堂・廊下など、入居者がたくさんいる状態での行き来に支障はないかなど見てみましょう。浴室は寒くないか、機械的でないか、狭かったり片づけがなされていなかったり、不衛生でないか。

人に優しい施設かどうか

ここまで、必要最低限のチェック項目を挙げてみましたが、それでも「こんなに!?」と驚くかたもいるかと思います。要するに、生活していくのに適しているか、安全か、そもそも施設が“人に優しいか”ということに尽きるわけです。何かに特化した施設でよいと感じても、そのほかが不自由では仕方ありません。

入居者のために誠実であるか

施設運営というものは、総じて行政の指導のもと、入居者のケアに当たるようになっています。そのなかで、施設がいかに入居者のために腐心し誠実なのかが、よい施設を見極めるポイントになります。行政の指摘を免れているとはいえ、営利目的が先立つところや杜撰な経営なところは、不親切不自由なことが多いです。その判断は、設備や現場スタッフの対応をちょっと見ればすぐにわかります。営業トークや、きれいなパンフレット、表面的な世界に目を奪われないで、利用者に対し本当に親切か、いままで列挙してきたものを参考にしてみてください。

また、介護保険制度に基づき、施設の種類があります。どこでも同じサービスを提供してくれるわけではありません。入所には諸々の条件があります。身体的にも精神的にも金銭的な条件もあわせて、その人にあった施設選びを考えていきましょう。