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突然やってくる「そのとき」に向けて

老人ホームに入るタイミング

老人ホームに入るタイミング

老人ホームへの入所を決めるということは、住み慣れた自宅を離れ、まったく新しい環境で生活を始めるということです。“終の棲家”となる場所かもしれませんので、慌てることなく、入所するタイミングを考え、備えておくことが大切です。

いざというとき、慌てないための準備

認知症が進み徘徊が始まってしまったり、脳梗塞で倒れ後遺症が残ってしまったりと、自宅での生活が困難になるタイミングは急にやってきます。いざというときに、家族が慌てないように、できる準備は早めにしておきましょう。

施設によっては空きがないことも

検討・準備の期間が短いと、入所者本人に最適な施設や老人ホームを選択できない可能性があります。例えば、特別養護老人ホーム(特養)は、要介護3~5の方が入所できる介護施設です。介護保険が利用できるため月々の支払いが少なくてすみますが、ほとんどの施設で空き待ちが出ている状態です。

ほかに介護保険が利用できる短期間入所の施設もありますが、入所期間は3カ月程度です。その間に、最適な施設を探せるかというと、そんなに簡単ではありません。そこで、予後を想定して入所待ち登録をしておくと、いざタイミングがきたときに入所できる確率が高まります。ただし、特養は空きの連絡がきたときに断ると、その後入所ができない場合もありますので、入所申請の前に窓口で確認をしてください。

介護する側の負担も考える

病状の悪化など、急に自宅に住むことが困難になった場合、施設を決めるまでの間、介護サービスを利用しながら、在宅での介護となるかもしれません。そうなれば、介護をする家族の生活は大きく変わります。事前に希望を話し合う、具体的に希望する施設を決めておくことで、入所者本人だけでなく、介護する側の負担も減らすことができるのです。

おおまかな予算を決めておく

予算を決めておくことも大切です。具体的には、入居一時金、月額費用はいくらまで払えるなどです。施設を決めるまでに時間的な余裕がないと、後々になって本人の年金や貯金だけでは足りず、家族が負担せざるを得ない状況にもなりかねません。余裕をもって、生計が成り立つかどうか、検討してみてください。

民間が経営する老人ホームの場合、介護付・住宅型・健康型や、サービス付高齢者住宅とよばれるところなど、さまざまな特徴をもった施設があります。予算を決めておくことで、介護施設や老人ホームが選びやすくなります。そして、入所前の施設見学は非常に重要です。複数の施設を見学したり、可能であれば体験利用をしたりと準備をしておくことで、施設の選択肢が広がります。

介護の専門家に相談しよう

ケアマネージャーや病院のソーシャルワーカーなど、介護の専門家にも相談してみましょう。「この地域、予算で、こんな感じのところを探してほしい」、「○○ホームの空き状況が知りたい」と伝えれば、すぐに探してくれるはずです。

タイミングが来たらすること

ここまでくれば、予算や老人ホームの選択肢は用意できています。あとは、本人の状態や希望にそって最終的な施設を決定し、家族が入所の手続きなどを行います。

すでに決めている施設がある場合でも、その時点での本人の健康状態などにより、入所できない可能性もあります。事前に複数の候補をあげておくことで、必要な介護サービスや医療処置を受けられる施設を選択できます。

事前の準備が、その後の暮らしを決める

元気なうちから生活に慣れるために入る方、独居で家族が心配するからという方、介護が急に必要になった方、在宅介護が困難になった方など、老人ホームに入るタイミングは、人それぞれです。

だからこそ、事前に準備しておくことで施設の選択肢が広がり、本人の希望にできるだけ近い環境で、新しい暮らしをスタートすることができます。

施設へ入所したら、家族が介護する機会はあまりないでしょう。ですが、家族にしかできないことがあります。本人の状態と施設のルールにもよりますが、面会に行き、散歩や一緒のランチを楽しみ、思い出ばなしをして、本人の笑顔を引き出すこともできます。

自宅で家族が同居して、すべての介護を担う時代ではなくなっています。老人ホームも選択の幅がとても広くなっています。介護について気になり始めたら、少しずつでも施設や制度を調べてみてください。それが、希望の暮らしを続けていく第一歩になると思います。