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在宅介護の限界

在宅介護の限界

歳を重ねていくうえで避けて通れない心配事といえば「老後の生活」だと思います。専門家が常駐している老人ホームなどに身を置くこともできますし、家族の協力を得ながら在宅介護を通して生活を送ることもできます。理想は、住み慣れたわが家で家族と一緒に過ごすことですが、理想とは裏腹に、実際の在宅介護はかなり大変な部分があります。ここでは在宅介護の限界をテーマにお伝えします。

在宅介護とは何か

老後の生活を考える際、いろんな視点からライフプランを組み立てることができます。例えば、「誰と暮らしたいのか」「どこで暮らしたいのか」など、自身がどういう暮らしをしていきたいのかという構想をつくり、その実現に向けて進んでいくのがよいと思います。

老後の生活を支えるうえで「在宅介護」という選択肢があります。在宅介護はその名の通り、高齢者を同居している家族が自宅で介護するということです。住み慣れた家で、いつまでも暮らしていけることはメリットがいっぱいあるように感じられます。

自分が長年連れ添ったパートナー、もしくは両親を介護する場合、いつまでも住み慣れた家で生活をしてもらいたい、という考えになるのは当然のことだと思います。しかし、いざ実際に在宅介護をやってみると想像をはるかに超える負担があります。そして、それが積み重なり、虐待や死亡事故に発展するケースも珍しくありません。

在宅介護の限界

在宅介護の大変さは大きく分けて「肉体的負担」と「精神的負担」があります。

肉体的負担

身体状態にもよりますが、ほとんど寝たきりの方を介護する場合、食事・入浴・排泄の介助を介助者が行うことになります。入浴介助や排泄介助は中腰で対応することもあるため、介助中に腰を痛めてしまうことも少なくありません。

おむつをされている方だと、おむつ交換は夜中でも行うため1日に取れる睡眠時間が削られ、疲労が蓄積することがあります。また、食事介助においても、ゆっくり召し上がる方の場合、それだけでかなり時間を費やしてしまいますので、体にかかる負担は大きいといえます。

精神的負担

肉体的な負担も大きいですが、やはり一番のつらさは精神的負担ではないかと思います。まず、介護には休みがありません。いつ終わるのかもわからない状況のなか、毎日介護を続けていくのは、かなり精神的な負担が大きいと思います。とくに自分が長年連れ添ってきたパートナーや親が、できることがどんどん少なくなっていく様子を見て、とても耐えられないと思う方もいらっしゃるでしょう。元気な姿を知っているからこそ、余計にそう思うのかもしれません。

認知症を抱えている方だと、家族にかかる精神的な負担はより一層大きくなってきます。程度にもよりますが、自分で満足に食事ができず汚してしまったり、排泄に関しても思うようにならず、下着や部屋を汚してしまったり、といったこともよく聞かれます。また、そのことを注意しても、同じ失敗や行動を繰り返してしまうため、介助者のストレスは募っていきます。知らない間に家を出てしまうこともあり、町を徘徊中に警察に保護されるケースもあります。常に気が抜けない状況に、介助者のほうが参ってしまいます。

限界を感じる前に

一番怖いのは、双方が共倒れになってしまうことです。そうならないよう、限界を感じる前に対処していく必要があります。

介護保険サービスの活用

家族だけの介護では、いつか限界が訪れます。訪問介護やデイサービスといった介護保険サービスを活用しましょう。介護保険サービスを使いたいけど詳細がわからないという方は、自治体の相談窓口や地域包括支援センターで、介護保険に関する申請手続きができますので、まずは相談してみてください。

自治サービスの活用

介護保険だけでなく、市区町村により独自のサービスを展開しているところもあります。例えばおむつ代の助成など、経済的な支援をしている自治体などです。詳細は市区町村の担当窓口で確認してください。

なんでも相談してみよう

在宅介護をしている方は、みなさん同じような悩みを持っていることが多いです。ぜひ自身が抱えている悩みや苦しみを吐き出せる場所を見つけてください。家族会のような団体を立ち上げて活動されている地域もありますので、常にアンテナを張り、関連情報を手に入れておきましょう。また、すでにケアマネージャーがついていれば、悩みを話すこともひとつですし、地域の情報を受け取ることもできるかと思いますので、まずは相談してみてください。

まとめ

人生の最後まで在宅で暮らすことは、ほとんどの方が望んでいることだと思います。しかし、介助者である家族が倒れてしまっては、お互いに得することは何ひとつありません。在宅で看るということは、それだけ覚悟と決断が必要だということです。

ただ、家族だけで介護をして悩みを抱えるのではなく、今ある社会資源を上手に活用していくことで、在宅介護を乗り切ることもできると思います。経験や知識がない、悩みがある場合は、担当の市町村窓口や、地域包括支援センターに相談することからスタートしてみてください。

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