ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

デメリットばかりが言われるけれど…

在宅介護のメリットとは?

在宅介護のメリットとは?

老後の生活を考えるうえで、介護は避けて通れない問題です。まず、介護では「施設」か「在宅」、どちらにするか検討する必要があります。施設介護は、特別養護老人ホーム、有料老人ホームといった、いわゆる高齢者施設に生活の拠点を置き、介助や生活に必要なサービスを受けることになります。一方、在宅介護は主に同居する家族が介護を行っていくことになります。本記事は在宅介護のメリットに焦点を当てて解説します。

在宅介護について

在宅介護は、主に同居する家族が介護を行いながら、自宅で生活を続けていくことになります。これだけ聞くと、メリットよりも、デメリットを思い浮かべる方が多いと思います。

介護度にもよりますが、1日24時間、ほとんどつきっきりで介護をしなければならない、自分の時間がほとんど取れない、気の休まる暇がないなど、介護する家族の身体的・精神的な負担が、かなり大きいケースもあります。そして残念なことに、介護度は悪くなることはあっても、よくなることはほとんどありません。よくて現状維持というところでしょうか。

人間、年齢を重なれば身体状況は衰えていくものですので、仕方のないことだとは思います。しかし、介護する家族の視点からすれば負担は増すばかりです。それだけ在宅で介護を行うということは楽なことではありません。どうしても在宅介護を続けることが難しくなり、高齢者施設に入所を決めるというケースも少なくないのです。

ここまで聞いてしまうと、在宅で介護するよりもお金を払って高齢者施設へ入所したほうがよいと考える方もいらっしゃると思いますが、在宅介護はデメリットだけではありません。メリットも存在します。ぜひメリットとデメリットの両方を踏まえ、総合的に判断してください。

在宅介護のメリットとは?

在宅介護において、最大のメリットはやはり「住み慣れた自分の家で生活ができる」という点です。施設入所するということは、自分のまったく知らない場所、ヘルパーさん、利用者に囲まれながら生活するということです。これだけでも、本人にかかるストレスはかなり大きいと思います。ほとんどの人が、自分の住み慣れた地域や家で最期を迎えたいと思っているのではないでしょうか。

しかし、介護する家族からしてみれば、先述したとおり、心身ともに負担が大きくなります。家族介護だけでは、いつか限界がきてしまう可能性が高いのです。これを解決していくことが、在宅介護を続けていくポイントになります。では、どのようにすれば本人や家族の負担を減らせるのでしょうか?

介護保険サービスを活用しよう

在宅介護では、いくつか活用できる介護保険サービスがあります。具体的には、通所介護や福祉用具のレンタル、ショートステイなどです。通所介護はデイサービスとも呼ばれ、日中の時間帯、利用者は施設で食事やレクリエーションなどの介護サービスを受け、その間、家族は自分の時間に当てることができます。

最近では、提供する食事や栄養面に力を入れている施設、レクリエーションに力を入れている施設、運動に力を入れている施設など、さまざまな特色を持った通所介護施設がありますので、本人に合った施設が見つかるのではないでしょうか。

なお、通所介護をはじめ介護保険サービスを使う際は、事前に介護保険の申請手続きが必要になります。まだ申請をしていない場合は、地域の自治体担当窓口もしくは地域包括支援センターに相談してください。すでに介護保険を申請済みで担当ケアマネージャーがついている方は、ケアプランを作成してもらう際に介護保険サービスを利用したい旨を伝えてみてください。

最後に

在宅介護を考える際、必ず2つの視点が存在します。ひとつは「家族の視点」です。家族の介護がなくては在宅での生活が難しいケースがあります。食事や排泄、入浴など、本人ができないところは家族の助けが必要ですので、「家族の視点」を大事にしていく必要があります。そして、もうひとつは介護される「本人の視点」です。周りの状況がどうであれ、生活の主体は本人にあります。家族でも制度でもなく、本人の意思が最も尊重されるべき視点だと思います。

これら2つの視点を理解し、介護という問題を捉えていくことが大切です。家族の「施設介護にしたい」思い、本人の「家で暮らしたい」思い、というように、2者の思いがすれ違ってしまうケースは少なくありません。

今まで、本人と家族がどのような信頼関係を形成してきたかも、多少影響する部分ではありますが、本人と家族でよく話し合い、相談したうえで今後の方向性を決めることが一番よいのではないかと思います。

本人が認知症などの病気を発症し、自分の意思をはっきりと言葉や態度に表すことができないこともあります。その場合は「こうしたら喜ぶだろうな」ということをイメージして動くしかありませんので、できる限り本人の思いに寄り添いながら、今後のライフプランを組み立てもらえたらと思います。

当人同士では答えが出ない難しいケースもあります。ケアマネージャーや自治体の担当者など専門の方に相談しながら、お互いが納得できる形で介護に取り組んでいただければと思います。